Bartok Gallery  アーティストへの道
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第1回 『プラチナプリントに賭ける』 今村昭一
(ジェイン)今村さんって、今村昭一という名前で仕事してるんですか?。アメリカ人だと発音しづらい名前だと、名前変えたりしちゃいますよね。

(ショウ)イマムラ・ショウイチの「ショウ」と呼んでますね。

(ジェイン)親しみやすい愛称ですね。ずっと近づいてきた感じがします。ショウさんはギャラリーの展示を見に来て、紹介してもらった人です。話をしているうちに、写真アート(現代美術)に取り組んでニューヨークで活動している人だって知って…。

(ジェイン)ショウのスタジオは横浜の方ですが、会社が八丁堀です。

(ジェイン)実は、近所の道でよく会うんですよね、ショウ。

(ショウ)お昼とか……(笑)。

(ジェイン)「今から、お昼(ゴハン)ですか?」って。



(ショウ)マンハッタンに住んでいるんだけど、みんな挨拶なんかしないな〜。せいぜい同じ階に住んでいる人くらい…。

(ジェイン)東京だって挨拶なんかしないものね〜。

(ジェイン)挨拶されたらビックリするかも知れない。余程知ってる人じゃなかったら。
 
(ショウ)だけど、ブルックリンの方は今でもフレンドリーだよ。

(ショウ)ソーホーは、家賃が高いから高級なギャラリーだけになってしまって。

(ショウ)ほとんどのアーティストはチェルシーに来ているから、そっちの方がいい絵が見れるね。



(ジェイン)作業場所は何処なんですか?。

(ショウ)フォトスフエアー(ワークショップ)

(ショウ)ニューヨーク在住10年目の栗田宏一郎先生のギャラリー兼制作場所で、プラチナプリントを教えてもらっているんです。ココもチェルシー地区ですけど。

(ジェイン)そうなんです。ギャラリーに来てくれた時、プラチナプリントって言ってたけど、どんなプリントなんですか?。

(ジェイン)すっご〜く高そうな名前だけど。

(ジェイン)写真(複製が出来る)の500万円もする作品でも、何点も売れるそうだし。

(ジェイン)ジェインもニューヨークに店(ギャラリーの事だけど)出したいな〜。


(ショウ)ゼラチンシルバープリント(モノクロプリントの事)、最近のプリントの事は全部この事ですよ。



(ショウ)プラチナプリントは1870年代写真ができた当初の制作方法なんです。その他のやり方は、オルタネーティブプリントの一つ。

(ジェイン)じゃ、ショウさんがやってるのは、そのプラチナプリントなんですね。

(ショウ)正式にはプラチナパラジウムプリントというんだよ。別名100年プリントとも呼ばれるほど持ちがいい。

(Photo) Imamura


(ジェイン)どっかで聞いた…。

(ジェイン)CMで同じ様な100年プリント、色あせしませんってやつですね。(笑)。

(ジェイン)見た感じ、仕上がりは何処が(見た目)違うんですか?

(ショウ)黒の中で深みがあるのが特徴なんだ。
(ショウ)中間のニュアンスが良く出ている。
(ショウ)これが特徴かな

(ジェイン)な〜るほど。勉強になりますね。写真の事もくわしくなりそうデス。

(ショウ)ただし、材料費が…。

(ジェイン)エッ…、高いんですか?。

(ショウ)手間とお金が掛かるので、やる人が少なくなってきているよ。

(ジェイン)時間もお金も無い私は、絶対チャレンジ出来ないって事?。

(ショウ)もちろん、技術的にも難しいんだけどね。

(Photo) Imamura




(ジェイン)どういうきっかけでニューヨークに行ったの。

(ショウ)99年秋、自分自身のアートを完成させようと思って、最初にニューヨークに行ったんですよ。

(ジェイン)あれ〜、ちょっと待って〜。奥さんパリに住んでるんですよね。

(ショウ)そう(笑)。

(ジェイン)ニューヨークとパリと東京……。国際的〜。

(ジェイン)子供は?

(ショウ)子供は、ママと一緒にパリ(笑)

(ジェイン)カッコイイ…(ウラヤマシ〜)。



その後、今から3年前からニューヨークを拠点に…活動しているんだよ。

(ジェイン)アートの活動を始めたんですね。

(ジェイン)NYに行って何から始めたんですか?。

(ショウ)すでに日本でも作品を作ってたんだけど、自分のスタイルを出す表現の場所が無かったんだ。

(ショウ)それで、ぼくはNYに行って色々なアーティストに会って、その人たちのライフスタイルを真似しようと思った。

(ジェイン)それが最初…。

(ショウ)すごい刺激を受けました。

(ショウ)日本では何かしっくりこなかった作品作り…。それを確かめたり、はっきり形にしたい、それをNYならできると思ったんだ。

(ジェイン)どんなアーティストの人に会ったんですか。

(ジェイン)アーティストって日本人の人ですか?。

(ショウ)最初はそう。

(ジェイン)例えば?。

(ショウ)コマーシャルフォトグラファーのタカさんや、絵描きの人たち。

(ジェイン)何人?

(ショウ)だいたい20人ぐらい。その中には、アメリカ人やロシア人の人、少しはいました。

(ショウ)NYは作品が思ったより売れるみたい。

(ジェイン)そういう文化があるんですね〜。

(ジェイン)日本人は(ジェインも)アートより団子だから(笑)。



(ショウ)その時に栗田宏一郎という先生に出会った。

(ショウ)この先生の所にはアーティストが沢山来ていたんだ。


(ジェイン)作品のテーマ、ショウさんはどうやって決めているんですか。

(ジェイン)テーマを見つける事、それが勝負ですよね。

(ショウ)ほんと、その通りです。

(ショウ)テーマ、ぼくは模索中です。

(ジェイン)勝負はまだついてないですね。

(ショウ)モチーフを選んでいくって事、そして一つの事をやり続ける事も、アートを完成させる秘訣だと思うんだ。

(ショウ)写真の方はやり尽くされているからね。



(ショウ)栗田さんの所に習いに来ている人たちは、作品高く売れている人いるんだ。

(ジェイン)ショウさんは作品どうするつもりですか?。売るんですか?。

(ショウ)ここで習っている人たち同様、売るつもりなんだよ。

(ショウ)ぼくの他にも、プラチナプリントやりたくて、日本から来ている人は2〜3名いるんだけど。

(ショウ)ぼくの作品、日本にも持ってきてるのがあるから、後で見てね。





(ジェイン)アメリカの食べ物どんなのが好き?

(ショウ)毎日日本食よ。

(ショウ)まあ〜、外食がほとんどだけど。ラーメンとか、インド料理とか。

(ショウ)あと、チャイナタウンはやっぱり美味しいね。





(ショウ)最初の拠点を移してからの2年は、年に1回しか東京に帰ってこなかった。

(ジェイン)え〜。自分の会社はどうしてたの?

(ショウ)スタッフに任せて…・。

(ジェイン)スタッフってカメラマンなんですか?。

(ショウ)自分の他に3人カメラマンがいるんだ。

(ショウ)写真スタジオだからね。

(ジェイン)ショウさん本人がいなくて成り立つの?。

(ショウ)それは、スタイルを作ったから成り立つんだ。

(ジェイン)それは、「す・ごーい」。

(ジェイン)「うらやましすぎちゃいますよね〜」
(ジェイン)会社はシステムがしっかりしていて、ショウさんはアートに専念出来るんだから。
そんでもって、憧れの海外生活。

(ジェイン)こんな風に出来るとは思わなかったでしょ?。




(ショウ)学生の頃からコマーシャルフォトグラファーになるつもりで。

(ショウ)大学卒業して印刷会社のカメラマンになったんだよ。

(ショウ)5年勤めてフリーになって。

(ショウ)ビートスタジオ(自分のスタジオ)を設立したんだ。ちょうどバブルの終わり頃だったので、景気もまあまあだった。

(ショウ)順調に会社がスタートして(笑)。



(ジェイン)ショウさん、ニューヨークでは広告の仕事してないのい?

(ショウ)ちょっとだけど。

(ショウ)レップを通して。

(ジェイン)言葉は不自由しないんですか

(ショウ)いや、仕事としては難しいから、マネージャーの人が間にたってくれてるんだ。

(ショウ)NYではレップが25%〜65%をとるのが普通だから〜。中には「オレガ70%とってもいいだろ」っていうレップもあるんだよ。

(ジェイン)チカラ(営業力)があるんですね。

(ショウ)それだけいい仕事を取ってくれる、能力がある人もいるんだよ。



(ショウ)実は、フランスに拠点を移すつもりなんだ。

(ジェイン)え〜、どうしてですか?。

(ショウ)プラチナプリントをする工房がフランスにないという事が一つ。

(ショウ)パリの東の方に、アトリエ村みたいな街があって、友人でもある版画家のモロイさんがそこにいるから。

(ショウ)自分の工房をもつなら、そこがいいなって思ったから〜。

(ジェイン)いい所なんでしょうね。

(ショウ)その準備もあって、去年から年に2回くらい日本に戻って来て長くいるんだよ。

(ジェイン)それでジェインとも会えたんですね。



(ショウ)自分は3年前にグリーンカードを取るつもりで、覚悟してニューヨークを拠点にしたんだけれど。

(ショウ)その時から世界を相手に勝負しようと思ってるんだ。

(ジェイン)それじゃ「ドカ〜ン」と成功してくださいね。



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ゼラティンシルバープリント以外の、それらのプロセスをオルタネーティブプロセスといいます。シアノタイプ、カリタイプ、ヴァンダイク、アルビュメン、ガムプリント フォトグラビュー、プラティナ パラディウム プリントなど沢山のプロセスが有ります。

中でも最も優れた写 真画像といわれるのがプラティナ パラディウム プリントです。1870年代に発明された此のプロセスは1900年はじめに隆盛を極めたものの、感光速度が遅く密着プリントしか出来ないことや高価な金属の使用という不利から現在のシルバープリント全盛の時代に変わってしまいした。しかし其の手法は伝説的な話題とともに現在までも殆どそのままの手法で伝えられています。

なめらかなトーンの連続性やハイライト部分の豊かな表現、深いシャドウの描写 による優雅で柔らかい画像は驚くほどの立体感をたたえています。美しさもさる事ながら、経年変化のない安定した画像と技法習得の難しさで、プラチナプリントはファイン アーツ フォトの中では別 格の地位をえています。

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